娘に伝えたい話

試行錯誤で子育て中の娘に伝えたい話をまとめました。

受験では愚直に頑張らずに戦略練って効率的に戦う術を身に着けてほしい

0歳のときからこんな心配しなくてもとは思うものの、将来必ず来るであろう「受験」について考え方を確立しておいたほうがいいなーと思っています。僕自身は公立の中高と育ってきていて、嫁は有名私立中学出身ということもあり、「受験」の考え方にも違いがあるかなと思っており、僕自身の認識をはっきりさせた方がよいと思って書いています。

 

www.slideshare.net

 

ちなみに、この親に知ってほしい受験勉強というスライドを見て触発された部分もあります。

 

 受験では「戦略を練ること」と「効率的に目標達成すること」を学んでほしい

勉強には効率的なやり方と非効率的なやり方が存在しています。先ほど紹介したスライドを見てもらうとわかるのですが、真面目な親や子供ほど非効率的なやり方を選択してしまいがちなのが困ったところです。もちろん「量が質に転換する」ことがあるので効率だけ追求して、絶対的な勉強時間が足りないというのでは本末転倒です。

 

ある程度の勉強時間はコミットさせながらも、その時間を最大限有益なものに自分で考えてしていくという姿勢を受験を通して学んで欲しいと思っています。根性論で真面目にコツコツ勉強して目標を達成することも大事なことだと思う一方で、塾や親に与えられた課題をとにかくまじめにこなせば自然と成績が上がるというのは結果だけみればよいものの、自分の頭で戦略を立てて実行するという大事なことを学ぶチャンスを失うようにも感じています。

 

受験というのも冷静に考えれば、「合格最低点以上を決められた試験で取れば勝ち」という単純なゲームです。この本質を踏まえた上で、上記のスライドで紹介されている「水平科目と垂直科目」や「段階別学習」、「演習中心学習」などの勉強で重要な戦術を理解した上でどういう戦略、勉強計画を立てれば目標が達成できるのか主体的に考えられるような子になってほしいなと今は思っています。もちろん最初からそんなことはわからないでしょうから、親として戦術の説明、戦略の重要性、親が考える最適な戦略の考え方などは適宜説明していくのがよいかなと思っています。

 

 受験だけではなく働いてからも勉強する時に大きな助けになる

与えられたものを捌くうちに自然と成績が上がるような勉強法では、大学受験までは通用しても大学受験後、特に社会人になってから苦労すると感じています。仕事をしてからも学ばなければならないことは多いのですが、受験のように正解があるケースは少なく、自分で仮説を考え、必要なデータをインプットして主張を展開することが必要になります。ここでも自分でゴールを設定してそのゴールのために必要最低限なインプットを戦略的に考えて、出来るだけ短時間でインプットしてアウトプットすることが求められます。

 

自分でゴールを設定して、達成するための戦略を考えて、実行段階まで落としこむってことを受験を機に小さいうちから意識することで、仕事でも活きる勉強方法を学べるように思っています。

 

他人の尺度ではなく自分の尺度で生きてほしい

僕自身がサラリーマンをやめて、自分自身で会社を立ち上げた人間だからか、子供にも「他人の尺度ではなく自分の尺度で生きてほしい」と考えています。受験における偏差値の序列というのはまさに他人が作り上げた尺度であり、そこの達成が何よりも大事だって考えて、がむしゃらに頑張るというよりも、自分で目標を設定してそれを達成するために必要なことを考えるというように自分の尺度で受験にも取り組んでほしいと思います。もちろん結果として他人が作った尺度の中で最高のものを目指すという形になればいいのですが、目標設定が他人に与えられるのではなく自分で設定してほしいと思います。

 

最後に

どうしても子供の受験の話になると、どこどこ中学校に入れたい、そのためにはどの塾がいいみたいな話が中心になってしまうのですが、上記のように自分の頭で考えられる子供を育てる上ではあんまりよくないのかもとも思っています。もちろんこういう人になってほしい、こんな考え方で進学先を選ぶのがいいんじゃないかといった親による誘導はするものの、大事なのは主体的に目標を決めさせて、その上で目標達成のための戦略を練り、実行フェーズまで落としこむってことを受験では学んで欲しいと今は考えています。