娘に伝えたい話

試行錯誤で子育て中の娘に伝えたい話をまとめました。

蜷川家の過激な家訓10箇条をどこまで我が家に取り入れるべきか

2016年5月に映画監督の蜷川幸雄氏が亡くなった際に、蜷川家の10箇条の家訓が話題になりました。

 

mamari.jp

 

娘が生まれる直前でもあったので、非常に興味深く読んでおり、10箇条のうちいくつかは我が家でも採用したいなと思っていました。そこで今回は10箇条のうちどれを採用して、どれを不採用とするのかそれぞれ考えてみました。

 

1:いつでもどこでも男を捨てられる女であれ

これは不採用でよいかな。蜷川実花さんも1972年生まれで、男女雇用機会均等法が施行される前、女性が男性と結婚しないと生きていけないと多くの人が考えていた時代だったため、この家訓があったのだと思います。

 

一方で2016年現在は女性の社会進出が遅れていると言われながらも、若年層の収入では女性が男性の収入を上回り、男女ともに未婚率が高まるなど、女性が自立して生きていくことができる社会に近づいています。(もちろん女性が自立して生きていけてしまうがために、子供を産んで育てる環境をどうすべきかという問題が生じています。)

 

なので、この家訓は不採用にしても、「2:経済的にも精神的にも自立せよ」が達成できれば自ずとこの家訓も達成できそうと思い、不採用としました。

 

2:経済的にも精神的にも自立せよ

採用。これは親として娘に伝えたい一番に伝えたい事かもしれません。経済的に自立していなくては精神的にも自立はできず、精神的に自立していないと経済的にも自立ができません。経済的にも精神的にも自立して初めて大人として社会に価値を提供できるようになると思っています。

なかなか大人になりきれず常に、経済的にも精神的にも誰かに依存してしまう人も少なくないのですが、娘には経済的にも精神的にも自立してほしいです。もちろん、どうしようもない時には親として暖かく手を差し伸べたいと思っていますが、まずは自分で自立しようともがける子になってほしいと今は思っています。

 

3:出来るだけたくさんの男と付き合え

不採用かな。。。個人的には採用したいけど、そこまで心を広く保てるかは不安です。自分は娘の恋愛に口を出そうとは思わないと格好をつけながらも、どうしても気になってしまうカッコ悪いお父さんになるのが目に見えており、コロコロ付き合う相手が変わったらそれこそ心の平穏が保てそうにありません。。。

 

一方で男性に精神的に依存することがなければ、自分の足で立っているのであれば、出来るだけたくさんの男性と付き合いながら自分のパートナーを見つける方が、いいパートナーに巡り会える可能性は高いようにも思います。

 

この項目については今後、女性の意見も色々聞きながらどうしようか考えていこうと思います。

 

4:なにしてもいいけど妊娠だけはするな

採用だけど、伝え方に悩みそう。。。というのが率直な感想です。ここまでストレートに娘に伝えられるお父さん強すぎるでしょ。。。

知り合いのお子さんにも妊娠してしまい、精神的にも肉体的にも傷つきその後に少なからず影響したという例を知っているため、妊娠のリスクについては早い段階で認識してほしいと思っています。

 

 

5:従順なだけの女にはなるな

不採用、1と2が達成できれば、5の心配はそこまでいらないように思います。これも、1条と同様に子育てした時代の違いによるものだと思います。今ではむしろ従順なだけの女性は少なく、誰に対してもストレートにモノをいう女性が増えている様に思います。やっぱり男女雇用機会均等法施行前で、女性が生きていくには結婚して男性についていく必要があった時代だったことを示すものだと思います。

 

 

6:男に騙(だま)されるな、騙せ

不採用。騙されてほしくないけど、騙す必要もないかなーと思います。これも時代の違いで、男性は女性を騙してばかりだったのではないかなーと。今の時代は女性が男性を騙すことも少なくない?ので、敢えて騙す必要はないでしょう。

 

7:なにより、かっこいい女になれ

不採用、2の「経済的にも精神的にも自立」ができていれば、かっこいい女性になりたければなればいいし、かわいい女性になりたければ自分で決めればよいと思っています。「経済的にも精神的にも自立」して、8の「自分が正しいと思ったら、なにがなんでも突き進め」を実践できれば自然とかっこいい女性になると思います。

 

 

8:自分が正しいと思ったら、なにがなんでも突き進め

採用。周りのことを考えすぎて、自分の意見ややりたいことをはっきりと伝えられないのは非常にもったいないと思っています。もちろん自分の正しさを元に突き進むにはそれなりの強さが必要ですが、周りは周り、自分は自分と考えて、自分の尺度で物事を考えて行動できる人になってほしいとは思っています。多くの人が他人の尺度で物事を考えすぎていて、自分がどうしたいのかという部分に真剣に向き合えていないように感じています。

 

9:過激に生きろ

不採用。これも7の「なにより、かっこいい女になれ」と同様に好きにすればいいと思っています。過激に生きたいのであれば過激に生きればいいし、穏やかに生きていきたいのであればそうすればよいと。何より大事なのは自分で考えて決断して行動すること。そしてその行動に自分で責任を取れれば、どんな生き方をしてもいいのかなと思っています。

 

10:妬(ねた)むより妬まれろ

採用。妬むことって生産的ではなくまったく自分のためにはならないことが多い。もちろん他人を妬むこと、羨ましいと思う気持ちが原動力となることもあるので全てを否定するわけではないけれど、人のことを妬むよりも妬まれるように行動を積み重ねる事のほうが重要だと思っています。

 

採用は5つ、不採用が5つ

時代背景と蜷川幸雄氏との考え方の違いから4つは不採用。でも6つは自分でも腹落ちする内容で娘にも伝えたい内容。家訓には親の価値観や考え方がでるものなので、慎重かつ大胆に決めて、娘と共有したいと思います。

 

 ここに加えるとしたら

 まだ確定ではないのですが、ここに加えるとしたら以下のような家訓を考えています。

  • 配られたカードで勝負しなさい
  • 結果を出そうとしなさい、その方が楽しいから
  • 他人の尺度じゃなくて自分の尺度で決断しなさい
  • 成功するには、「試行回数×成功率」

どれもここまで生きてきて大事だなーと思うことで、娘にも伝えたいなーと思っているところです。娘が成長するもう少しの間までに寝かせて、言葉と考えを洗練させて伝えたいなと思っています。