娘に伝えたい話

試行錯誤で子育て中の娘に伝えたい話をまとめました。

創造性の高い子供の親はルールではなく道徳的価値観を与える

子供が生まれて3ヶ月、最近はどんな本を読んでいても子育てに応用できるものはないかと考えながら読んでしまいます。

最近読んでいるのは、「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)」です。

 

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

 

 

本の要約としては世間一般に言われているリスクテイカーな起業家像とは異なり、成功している起業家の多くがリスクを嫌い、本業を続けながら成果を上げているというものです。今回はこの本の中の一章である「「はみ出す人」こそ時代をつくる」から独創的な子供の育て方についてまとめておきます。

 

創造性の高い子供の親はルールではなく道徳的価値観を与える

この本では、一般的な親は子供に、宿題をする時間や寝る時間といった平均6つのルールを与えるが、創造性の高い親の与えるルールは平均1つ以下で、ルールではなく道徳的価値観を与える傾向にあると説明しています。

 

アメリカの新しい研究では、怒鳴ったり罰を与えるなどと脅してルールを強いられた場合、ティーン・エイジャーはルールに反発することが明らかになっているそうです。一方でなぜそのルールに従うことが大事なのか論理的根拠をしっかりと示すと彼らがルールを破ることはかなり少なくなるようです。

 

しつけや厳しいルールではなく、親から「よく説明を受ける」子供が創造性を伸ばすことになると本は説明しています。

 

理由をよく説明することで、ルールに従うようになるが、反発心も強くなってしまうという副作用もあるようです。理由を説明することで、価値観に沿ったルールを自発的に守るようになる一方で、価値観に沿わないルールには疑問を持つようになります。親の説明を通して、子供は自分なりの価値観を作り上げていくが、それが社会が求める倫理観と重ならないことも出てきてしまいます。

 

そのようなときには、「自分の行動が周りの人に及ぼす影響」について説明することが社会が求める倫理観と自分自身が持つ価値観をすり合わせていくことになるようです。

 

他人がどのような影響を受けるのか考えることは、誰かの行動で傷ついているかもしれない人の苦悩に意識を向けることであり、弱い者への「同情」の気持ちが芽生えるようです。また自分自身の行動が誰かを傷つける可能性もあると理解し、適切な罪悪感も生まれるようです。

 

この本を通してみて、自分自身の中にどのような道徳的価値観があるのか、子供にはそれをどのように伝えていけばいいのか改めて考える機会になったと感じます。

 

行いよりも人柄を褒める

また子供が正しい価値観を身に着けていくには、「行いよりも人柄を褒める」ことが大事なようです。多くの親は子供が正しい行動をした時に、「いいことをしたね、思いやりのあることをしたね」と行動そのものを褒める傾向にありますが、行為そのものを褒めるよりも、「きみは本当に素晴らしい子で、いつでも人の役に立てる子だね」と人柄を褒めた方が正しい行為を継続して行う傾向にあるようです。

 

人柄を褒められると、それを自分自身のアイデンティティとして取り込むようです。単純に道徳的行動を行ったと思うのではなく、自分は道徳心の高い人間だとより統合的な自己概念が形成されるためだと本では書かれています。

 

このブログでは自分が伝えたい価値観を集めていきたい

子供が生まれてからというもの、親が子供に対する役割の大きさというものをひしひしと感じています。そこでこのブログでは、僕自身が子供に伝えたい価値観を集めてまとめておきたいと思っています。世間一般に言われている素晴らしい考え方だけでなく、ちょっと一般的な考え方とは違うけど、取り込んでいきたい考え方について吸収して提供したいと考えています。よく読み、よく学び、子供と一緒に成長していければと思います。